こんにちは…着地に失敗したなのはです。
は「あらら…ごめんな、なのはちゃん」
な「うん…だいじょうぶ…ってはやてちゃん!!人間になれるの!?」
さっきまでウサギだったはやてちゃんがウサ耳の生えた女性に変わっていた。
は「あぁ、私はどっちにもなれるねん。それより着いたで」
な「えっ!?」
バッと起き上がって辺りを見回すと、見たことの無い城や、森、建物が私の目に飛び込んできた。
は「ようこそ、私たちの世界…ワンダーランドへ」
はやてちゃんがお辞儀をしながら高らかに言った。
な「ワンダーランド…?」
は「せや…ここはハートの女王様が治める国…ワンダーランド。まぁ、魔法の国と言った方が早いかな?」
な「魔法!?」
は「この世界は皆魔法を使って生活してるんや」
はやてちゃんが手をかざすとポゥッと七色に輝く石が現れた。
は「この石はジュエルシード…魔法の源みたいなモンや。これをなのはちゃんにあげるわ」
ポイッと投げ出されたそれを両手で掴むとぎゅっと握り締めた。
な「じゃあこれがあれば私にも魔法が使えるの!?」
は「いや、魔法を使うにはその石の他に自分専用の杖が必要やねん」
な「杖?」
は「うん、形状は人それぞれやねんけどな。私のはこの時計や」
な「そうなんだ…どこに行けば手に入るの?」
は「う〜ん…あ、そういえばこの先の森の奥にまだ誰も手に入れてない杖が眠ってるって聞いたことあるで〜」
な「この森…?」
はやてちゃんの指す方向には…
いかにも怪しげな森がどこまでも続いていた。
な「う…でも魔法のためだ!!行こう!!はやてちゃん!!」
は「あ、ごめん。私は一緒に行けへんねん」
ズッコケ!!
な「えっ!?何で!?」
は「女王陛下の呼び出しや。すぐに行かな首をはねられてしまうからなぁ…」
な「く、首を!?」
何て恐ろしい女王様…
は「ほんなら私は行くなぁ〜。あんまり無茶したらあかんよ〜。困ったことがあったらこの先のハート城においでな〜」
な「うん!!ありがとう〜」
はやてちゃんに別れを告げた私は杖を手に入れる為、意気揚々と森の中を進んでいった。
ーギャアギャア!!
な「早くも帰りたいです…」
薄暗い森の中はまるでお化けでも出るかのような雰囲気だ…。
な「お、お化けなんかで、出ないよね!!」
そう自分に言い聞かせる。
ーガサッ!!
な「ぎゃぁぁ!!お化けぇぇ!!」
うん…言い聞かせても怖いものは怖いです。
私はその場にしゃがみこんでガクガクと震えていた。
「いや…こんな昼間からお化けなんて出ないよ」
な「ふぇ?」
静かに聞こえた声にゆっくりと顔を上げるとそこには…
な!?めっちゃ美人さん!!
真っ黒な帽子を被り、真っ黒な杖を持った金髪美人がいた。
な「え!?お、お化けじゃない!?」
「当たり前でしょ?まだ死にたくないし…」
困ったように頭を抱えてるその人の顔をジーッと眺める。
「で、君はここで何してるの?」
な「えぇ!?あ、えっと…!!」
急に話しかけられたので、戸惑ってしまった。
な「あ、この森の奥にある杖を取りに着たんです」
「へぇ…あの杖をねぇ…」
な「ご存知なんですか!?」
「あぁ…この森は私の隠れ家だからね…」
な「へぇ…あ、私なのはといいます!!あなたのお名前は?」
「…フェイト…帽子屋のフェイトだ…」
な「フェイトさん…素敵なお名前ですね!!」
ニコッと笑いかけるとフェイトさんは苦笑しながら答えた。
フェ「ありがとう…名前を褒められたのは初めてだよ…」
な「え…?」
どういう意味?っと聞こうとした私の耳に入ってきたのは、ドォォォン!!という大きな爆発音だった。
な「何!?」
フェ「しまった…もう追ってきたのか…」
フェイトさんは静かにそう呟いた…。
続く
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